TSMC、AI需要を背景に2026年CapExを600億〜640億ドルへ引き上げ

TSMCの4〜6月期売上高は402億ドルで33.7%増、HPCは売上高の66%を占めた。エージェンティックAI需要も理由に年間設備投資計画を引き上げた。

数字で見るAI半導体需要

TSMCの2026年4〜6月期売上高は 402億ドル で、米ドルベースでは前年同期比33.7%増でした。純利益と希薄化後EPSは台湾ドルベースでともに77.4%増加しています。7ナノ以下の先端プロセスはウエハー売上高の77%、HPCは前四半期比20%増で売上高の 66% を占めました。

投資計画を拡大した理由

経営陣は、エージェンティックAIがアクセラレーターだけでなくデータセンターCPU需要も広げる可能性を説明しました。2026年の設備投資計画を 600億〜640億ドル に引き上げ、70〜80%を先端プロセスへ配分する予定です。第2四半期の実際の設備投資は157億ドルでした。

実績と見通し

  • 第2四半期売上高:402億ドル
  • 粗利益率:67.7%
  • 営業利益率:60.3%
  • 第3四半期売上高見通し:446億〜458億ドル
  • 2026年通期の米ドル売上高:前年比40%をやや上回る成長見通し

2ナノはすでにウエハー売上高の3%を占め、下期に急拡大する予定です。一方、初期ランプにより下期の粗利益率が約3〜4ポイント押し下げられる可能性も示しました。

確認すべき点

需要シグナルが注文と稼働率に結びつくか、2ナノと海外工場の立ち上げが利益率へ与える影響、大規模投資の回収期間が焦点です。経営陣の見通しは将来予測であり、需要、為替、地政学、供給条件で変わり得ます。本稿は投資助言ではありません。

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